歩かない、漕がない。スイスイ街を駆け抜けるキックスクーター・HELBIZの使い方
こんにちはかなぺりーです。
9月も末、最近すっかり涼しくなって、街路樹の葉もチラホラ落ちてきています。個人的にはそろそろイタリアに来て2回目の秋が訪れようとしているところ。気温的にも気持ち的にも外へ出るのが随分楽になってきたので、ますます散策が捗りますね。さて、そんなときに便利なのがキックスクーターのレンタルサービスHELBIZ。この夏若者たちがこぞって利用しているのを見て、最初は「個人の私物かな?」「流行ってるんだなあ」と思っていましたが、公共サービスだということをようやく最近知ったので先日試しに乗ってみました。思っていたよりかなり良かったので、こちらでシェアハピして参りたいと思います。以下、概要と使い方についてです。
HELBIZとは
ニューヨークに本社を置くイタリア系アメリカの企業。世界中の交通量の多い都市部を中心に、電動キックスクーターの導入とレンタルサービスの提供を行っています。イタリアでの導入は2018年から行っているとのことで、公式サイトのマップを見ると現在はイタリア各地、フランスはパリとボルドー、スペインはカルタヘナ、ムルシア、マラガ、セビーリャ、アメリカはニューヨーク、アレクサンドリア、マイアミ、シアトル、オークランド、サクラメント、その他ベオグラード(セルビア)、シンガポールなどでサービスが展開されているようです。また、キックスクーターだけでなく自転車もあるみたいですね。
使用方法
UBERを使ったことがある方はイメージしやすいと思いますがアレと大体感覚は同じです。探して、乗って、降りて、アプリ上で決済。アプリが非常にシンプルなので特に難しい手続きはありません。
1.アプリをダウンロード
2.チャージ
10€、20€、30€のどれかを選択することができ、20€以上は段階に応じていくらか割引が適用されています。また、1か月30€で乗り放題という月額制度もありました。こちらは乗り放題だけど、30分乗ったら20分は間隔を開けないといけない、という縛りがありました。
3.近くのスクーターを探す
マップ上に今スクーターがどこにあるか、それぞれの充電はどれくらい残っているかが確認できます。
4.QRコード読み取り/起動
スクーターのハンドル中央にあるQRコードをアプリで読み取ると、スクーターのロックが解除されます。
5.乗る
右ハンドルの親指の位置にアクセルが付いています。数回軽く蹴ってやや速度がついたところでアクセルを押すと、スイ~っと加速します。ブレーキは左手のレバーか、あともう一箇所どこか…足元?にあったような気がするんだけどちょっと忘れちゃいました(おい)
6.乗車終了
終了するときはスクーターを止め、アプリ上で「乗車を終了する」をタップします
7.停車して写真を撮る
「停車した場所でスクーターの全体図が映るように写真を撮るように」とアプリ上でカメラが起動されるので、撮影して終了です。
8.レシート受け取り
アプリに乗車時間と距離と金額がまとめて表示されます。
アプリ上で履歴を確認することもできます。一例を挙げると、貸し出し1回につき1€+15分3€で合計4€でした。
使用可能エリア
ラヴェンナは今こんな感じ。
緑色にマークされた部分が乗車可能エリアです。海までのちょっと長い幹線道路で充電切れたらちょっと笑えないよね
良い点
・爽快、楽しい
自転車に乗るのとも、普通のスクーターに乗るとも、スケートボードに乗るのともまたちょっと違う感覚が味わえます。スピードも20㎞/h近く出るので爽快感があります。積載重量は100㎏くらいまででしょうか、ひと気や車道のない広い場所であれば2人乗りも可能。推奨はしませんがめちゃくちゃ楽しいです。
・操作が簡単、手軽、便利
練習要らずですぐ使えるシンプルな操作。数分で運転感覚はつかめます。また、場所もとらないので停車時に駐車場や駐輪場がなくて迷うこともありません。都市の規模によって提供台数はそれぞれだと思いますが、見渡すとそこらじゅうにポンポコ停めてあるし、絶対これで帰宅したでしょっていうくらい家の真ん前に停まってたり、遅刻しそうだったのか学校の駐輪場に停めてあったり、自由です。
注意点
・安全運転で!
先述の通り、スピードが結構出ます。狭い道や交通量の多い場所は大人しく徐行した方が良いでしょう。車道ではなく、なるべく自転車専用道路を走った方が安全です。
・充電状況をよく確認!
目的地にたどり着く前に充電がなくなる可能性も考慮して利用した方が良いでしょう。
・譲り合って!
公共のものなので、使っていない間は他の誰かが使ってどこかへ行ってしまう可能性があります。「あとで乗って帰ろうと思ってたのに!」という文句は通用しないことも念頭に入れた方がよさそうです。
まとめ/HELBIZは…
あまり時間に余裕はないんだけど効率的にあちこち周遊したい♪
ちょうどいいバスや電車の時間がない!
目的地までちょっと歩くのめんどくさい…
単純に面白いから乗りたい♪
そんな人にぴったりなサービスです。手軽で楽しい新しい交通手段、イタリアに遊びに来た際はぜひ一度試してみてください。