かなぺりーのイタリア暮らし

イタリアでの生活、便利な情報、おすすめスポットなど

【2019年12月オープン】みんなの憩いの場MERCATO COPERTOでラヴェンナの温故知新にふれる

こんにちはかなぺりーです。

今回は2019年12月5日に、ラヴェンナのシティセンターにリニューアルオープンしたコミュニティマーケット・MERCATO COPERTO(メルカトコペルト)について紹介します。

 私が初めてラヴェンナを訪問した2019年4月の時点では既に工事中だったので、それ以前の様子は見たことないのですが、元々シティマーケットとして長い間地元民から親しまれていた場所だそうです。1922年に建設なので、約100年ものですね。当時の写真が旅行情報サイト に掲載されていましたが、ほんとに今と同じ外観でちょっと興奮しました。 

f:id:shironekodow:20200127000650j:plain

f:id:shironekodow:20200127000647j:plain

RAVENNA TOURISMより引用

建物の老朽化かはたまた時代の流れか…リニューアルに至った経緯はなんとなく予想はできますが、昔ながらの重厚感あふれる外観はそのままに、内部を一新し老いも若きも集える素敵な市場へと変貌しました。以下概要です。

 

【メルカトコペルトこんなとこ】

広さは約2600平米、2階建て、年中無休、夜10時まで営業

 【1階】

バー2軒、カフェ、ジェラテリア、チョコレートショップ、ジューススタンド、生パスタ屋、ベーカリー、肉屋、魚屋、八百屋(COOP)、お惣菜屋など

f:id:shironekodow:20200127002626j:plain

 ここがポイント!

おそらく観光客を意識しているのだと思いますが、入口正面のカフェはイタリア(地方都市では特に)では珍しく淹れたてのフィルターコーヒーが飲めます!また通路奥のバーのカプチーノも、モコモコのフォームではなく、オーストラリアで飲んでいたカプチーノに比較的近い薄目のフォームです。(ちゃんとラテアートしてくれる。)地元の人には多分そこまで需要なさそうだけど、ときどきこういうのも飲みたい私には嬉しいサービスでした。スタッフもまだ淹れ慣れてないのかやや時間はかかるけど、がんばってどうかそのまま続けていてほしい。

f:id:shironekodow:20200127002802j:plain

f:id:shironekodow:20200127002834j:plain


【2階】

バー1軒、セレクト本屋、イベントステージという造りです。自由に使えるテーブル席が沢山設けられているので、ミーティングスペースとしても利用されています。

 

ここがポイント!

セレクト本屋のセレクトが独特。決して広いとは言えないスペースで、品数も限られているため、商業的な書店とは少し違った品ぞろえで勝負している印象。陳列にもかなりこだわっているのが素人目にも明らかです。私はまだイタリア語初歩レベルなので、主に絵本コーナーで足を止めることが多いのですが、そこだけでも十分にバイヤーのこだわりと工夫を感じることができます。買った本をすぐ隣のくつろぎスペースで読んでいる人も多く、バーで飲み物でもそろえれば数時間は優に滞在できるでしょう。 

f:id:shironekodow:20200127003000j:plain

 

【全体の雰囲気】

なんでもかんでも色々揃えました!買ってらっしゃい見てらっしゃい!的な市場というより、必要最低限のものだけ揃えて、いかに人とモノを循環させるかに重点を置いた現代の市場という印象です。規模もそんなに大きくないし、散歩がてらチラっと寄るのに丁度いいサイズ。内装や家具もできるだけ昔のものをそのまま活かし、リメイクして使用されているものが多く見受けられます。近代的な機材や素材とも意外と溶け合っていて、郊外の大型商業施設よりも個人的には遥かに好みのテイスト。(これだけあれこれリユースされてたら正直内装にはそんなにお金かかってないんじゃないかなとも予想できる。知らんけど)すべての店舗がボーダーレスで、流動的につながっている感じも心地がいいし、サステナビリティへの配慮も各所で見られます。人離れ・過疎化が進む市街中心部で今求められているのはきっとこういうのなんだろうな、と妙に腑に落ちる施設です。実際ほか各地でも同じようなリノベーション工事が行われており、マーケットの形や憩いの場も少しずつ変化しているようです。(新潟市の行政も古町の空いたビルや土地をどうにかしたいならこういうとこ視察に来ればいいのになあ。)

イマドキなのにどこか懐かしいマーケットMERCATO COPERTO、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

***

Instagramではイタリアでの普段の日常やワーホリ時代の思い出などをイラストにして載せています。フォロー・コメント、小躍りして喜びます。

@luca3kana3 

***