かなぺりーのイタリア暮らし

イタリアでの生活、便利な情報、おすすめスポットなど

夏だ!海だ!イタリア・ラヴェンナのビーチ事情/利用方法と注意点

みなさんこんにちは、かなぺりーです。

コロナコロナですっかり更新が滞ってしまったブログがこちらです。

約3カ月におよぶ自粛生活、時の流れを慎ましく静観していたら、あっという間に夏になってしまいました。

私はというと、現在縁あってラヴェンナのビーチクラブ「Mosquito Coast20」で働かせていただくことになり、週に4~5日(時々6)で出勤しています。

ビーチクラブは日本風にいえば「海の家」なのですが、規模とシステムが若干日本のそれとは異なり興味深く、書き記すことにしました。夏に北イタリアのアドリア海側に訪れるなら、イタリア式のビーチタイムを楽しんでみるのもいいですね。

ということで以下、目次です。

 

ビーチクラブとは

海岸沿いに位置し、ビーチの利用および飲食ができる施設のことを指します。このエリアは夏場とても暑くなるので、みなこぞってビーチに行くそうです。比較的海好きな人が多いのと、海でのイベントが多いことも関連してるかと。なので、夏場のシティセンターは逆に閑散とするそうです。

並びとしては、海→浜→ビーチベッドとパラソル→プレイグラウンド→屋外飲食ブース→店内飲食ブース→エントランスという流れが基本です。

ラヴェンナの例でいうと、北のマリーナディラヴェンナから南のリドアドリアーノの15㎞の間に、100mくらいの間隔でビーチクラブが無数に連立しています。こんだけあって共食いしないのかな?と思いますが、それぞれ特色やターゲットの世代が違うのでなんとか成り立ってるみたいです。店によって規模や営業時間、サービス内容が違うので、このエリアに長期間滞在する場合は各店探検してみてお気に入りを見つけてみるのもいいかもしれません。

例)家族用ビーチ、若者向けビーチ、エスニック風、南米風、地中海風、高級店、モグリ風(?) etc...

 

Mosquito Coast20の例/サービス内容と料金体系

ビーチには約300人分のベッドが配置されています。パラソル1台とベッド2台で1セット。利用料は平日€12、土日祝日€18です。半日だとちょっと安くなったり、長期間予約すると安くなったり、スタッフと仲良くなると安くなったり…まあ色々裏技はあります

パラソルなしで、ビーチベッドだけ借りることもできます。こちらは平日€4、土日祝日€6

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各ビーチベッドには子ども用の「お砂場セット」みたいなおもちゃがあり、子どもたちは自由に遊ぶことができます。

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シャワー、トイレは誰でも自由に利用でき、よく利用する人は専用のロッカールーム(有料)もあり。

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プレイグラウンドではビーチテニスとビーチバレーができます。ラケットとボールの貸し出しは無料です。スタンダップパドル(SUP)もできます。料金は1時間10€です。安い!

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バーとレストランは勿論頼んだ分だけお金がかかりますが、価格帯は至って庶民的です。6月現在、定休なしで毎日ランチサービスを行っており、金曜と土曜のみディナータイムも営業しています。ちなみに毎週金曜はタイナイトと称しタイ料理をお楽しみいただけます。また月に1回程度ですが、水曜の夜はブラジリアンナイトを開催しています。キッチンにタイ人がいるので、そこそこ本場の味が再現されていますが、日本食同様原材料の調達に苦戦するのでかなりイタリア流の味にはなっているとのこと。でもいい機会なので個人的にタイ料理のいろはを聞き出せたらと考えています。

 

ラヴェンナのビーチ

アドリア海ですがパッと見は日本海。砂浜、遠浅の海です。こないだちょっと泳いだらミズクラゲが結構な数浮遊していましたが、ミズクラゲは刺さない、刺されても気付かない程度だそうで、子どもたちの恰好の遊び道具になっていました。「バニーノ」と呼ばれる監視員がいて、ときどきSUPでパトロールしているので、あんまり遠くまで行くと注意して浅瀬に誘導されます。

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注意点

※ビーチにガラス類は持ち込めません。ビーチで飲む場合、バーで購入した飲み物はプラカップで提供されます。

※汗やサンスクリーンでべたつかないように、ビーチベッドはバスタオルを敷いて使いましょう。

※多くのビーチクラブが基本的にペットの同伴を禁止しています。

※繁忙期は混雑が予想されますので、食事をする場合は予約をすると良いでしょう。

※まだまだコロナで油断はできないのでマスクは常に携帯、他人とは1m間隔取って行動しましょう

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アクセス

ラヴェンナ駅前からバスが出てます。駅の売店かTabacchi(タバコ屋)でバスのチケットが買えます。

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”Posso avere due biglietti del bus per marina, per favore”

ポッソ アヴェーレ ドゥエ ビェッティ デルブス ペルマリーナ、ペルファヴォーレ

「マリーナ行きのバスのチケット2枚ください」で通じると思います。料金は往復4.2€です。駅前から、Punta Marina(プンタマリーナ)までは20分くらい、Marina di Ravenna(マリナディラヴェンナ)までは30分くらいで着きます。バス停からは海へ向かう松林の小道を歩くと各ビーチクラブに辿り着きます。

 

イベント情報

例年であれば”Ferragosto””Notte Rosa””San Lorenzo”など夏のお祭り的なものがビーチで開催されるそうです。が、今年はコロナがあるのでどうなることやら。私も未経験なので分かりません。気になる方は検索してみてください。

夏場はイタリア各地だけでなく近隣他国からも多くの人がバカンスに訪れるそうなので、大体どこのビーチクラブも最低限の英語対応はしてくれます。フランス語ドイツ語対応できるスタッフもチラホラ。

 

無料のビーチはないの?

あります。クラブとクラブの間の隙間が無料のビーチです。整備されてないので細かいゴミがちらほら目立ちますが、自前のビーチベッドやパラソルを持ち込む人たちはここを利用することができます。バスタオルだけ敷いてのんびりしている人もいます。

 

おまけ/働いてて良かったこと

昨年末にイタリアに来てからというもの、コロナのせいで学校にも行けず、友達にも会えず、サークル活動なんかもできず、話す相手がほぼ夫・ほぼ英語で全然イタリア語が上達していませんでした。が、仕事が始まったおかげで日常がガッツリイタリア語環境になり、カタコトでも自分から話す機会が増え、少しずつ他人とコミュニケーションが取れるようになってきました。今まで何をそんなにビビッてたんだろうと不思議に思うくらい、自分の中の意識が変わってきた感じがします。私がテトなら周りの人はみんなナウシカだった。ということにようやく気付いた。

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「怯えてただけなんだよね」 うん、そうなんよ。

 

ということで以上ラヴェンナのビーチ情報でした。

これからますます忙しくなってきますが体調に気を付けて、楽しく働いてまいります!