かなぺりーのイタリア暮らし

イタリアでの生活、便利な情報、おすすめスポットなど

【無料】CPIAでイタリア語の授業を受ける/手順と実際の様子

こんにちはかなぺりーです。

実は先週の月曜日から、市の行政が運営している無料のイタリア語講座を受講しています。諸々の事情で、移住前にそこまでイタリア語に注力していなかった私。まずは実際に暮らしてみて、本当に必要であれば語学学校を検討する、という感じだったのですが、来て早々に「いやこれ絶対いるだろ急務急務」と痛感しすぐに学校探しを始めました。といっても私は「できれば無料の、もしくはなるべく低価格の移民向けの公共サービスを探してください、宜しくお願いします」と夫に頼んだだけで、聞き取り調査は夫がすべてしてくれました。感謝…。ただし毎度おなじみのスローペース&たらい回し戦法で、該当施設にたどり着き申し込みをするまでに2か月かかりました…さて置き、以下目次です

 

【大人のためのイタリア語講座CPIAについて】

 

 

CPIAとは

文部科学省によって設立された州立学校です。すべての市民の個人的、文化的、社会的、経済的成長を促進するため、イタリアおよび外国の市民への教育サービスと活動を提供しています。周辺地域では私が通っているラヴェンナの他、ルーゴとファエンツァの計三か所にあります。

CPIAの教育サービスは主に以下の3つの分野です

1:外国人向けの言語コース

2:中学校卒業認定コース

3:機能的な読み書きのコース

 

探し方

州立学校なので、イタリア各地にあります。「CPIA、地名」でネット検索すれば、相当な地方部でない限りすぐに見つかると思います。または最寄りのCOMUNE(市役所)などで直接尋ねてみるのもよいでしょう。

 

申し込み

場所が分かったら実際に営業時間中に行ってみます。場所によってはインターネットから事前に予約をすることもできるようですが、私たちは話が早いだろうと思い直接申し込みに行きました。(ちなみに私の通っている場所は、夫がかつて通っていた高校でした。放課後の教室を市民も使用できるのはいいアイデアですね)

私が無駄にびびりくさっていたため、何から何まで夫に伝えてもらいましたが、CPIAの受付の人は英語も分かる人が多いので、そこまでびびらなくても大丈夫だった…と今になっては思います。その日のうちにレベルテストが受けられれば良いですが、大抵は「この日の何時に改めて来るように」と指示があります。

 

必要書類

申し込み時またはレベルテストの日に下記書類の提出を求められます。

滞在許可証

納税者番号

パスポート

証明写真1枚

 ※私の滞在許可証はまだ現物が届いていないため「発行手続きの本人控え」を持参しましたがそれで問題ありませんでした。

 

費用

場所とコースによって多少のばらつきはあると思うのであくまで私の受講している外国人向けの言語コースについて述べますが、受講は無料です。ただし、教科書代として30€を振り込むようにと、申し込み時に指示がありました。郵便局またはネットバンキングでの振り込みとなります。

1冊の教科書が大体中学校の英語の授業1年分くらいの厚さなので、レベルが上がって教科書が変わるタイミングでまた教科書代のみ支払うという形になるのかなと思います。

それから、公的な証明としての検定を受ける際にはもちろん受講費用がかかります。(任意、必要のある方のみ)

 

レベルテスト

テストは聞く、話す、読む、書くの4つを大まかに測定します。あくまで現時点でのレベルを診るものなので緊張する必要はありませんし、ある程度じっくり時間をかけても問題ありません。疑問や質問があれば英語で質問しても構いません。

まずは担当の先生と簡単な質疑応答をします。名前は何ですか、どこに住んでいますか、どこから来ましたか、普段は何語で話しますか…など。分からなければ英語でもイタリア語でも分からないと言って大丈夫です。

次に、先生が声に出して言った単語を紙に書き起こします。外国人が間違えやすいいくつかの単語を出され、正しい綴りで書けているかどうかを確認します。

最後に読み書きのテストがあります。配られたテストに載っている短い文章を読み、それに関連した質問に答えていくというものです。文章が読めているか、内容と質問の意味を理解し正しく回答できているかが判断されます。

テストの結果はその場でわかります。テスト結果を元に通うクラスを決めます。

 

スケジュール

私が現在通っているクラスは毎週月・水・木の16時半~18時です。次回のテストで80%取れると次のクラスに進めるというの話ですが、次回のテストがいつなのかはまだ知らされていません。ただ、週3回1時間半のペースだと今使っている教科書が終わるまでに1年ぐらいはかかりそうなので、まだまだだいぶ先だと思われます。

 

授業の様子

基礎のA1レベルについてですが、私の年代からすると中学1年生、今は小学校5年生でしょうか?初めて学校で受ける英語の授業を思い出してみてください。内容はほぼあんな感じです。アルファベットから始まり、自己紹介、数字、時間、日付の表現、身の回りの単語などなど、基礎の基礎の部分から学んでいきます。

先生は基本的にイタリア語で授業を進めていき、本当に必要と思われる場面でのみ英語を少しだけはさみます。明瞭な声でゆっくり話してくれるしジェスチャーや絵も交えてくれるので、繰り返し聞いてるうちにだんだんわかってきます。人間の脳ってすごいな。

f:id:shironekodow:20200219041951j:plain

私のクラスは15人から20人ほどで構成されており、受講生の国籍や年齢は様々です(毎回来る人数変わるので定員が分からない)。半数はアフリカ系移民、その他東欧、中東、アジア、南米といった構成。下は17歳から上は60代まで。日本人は私1人です。ペアワークやグループワークが多く、まだお互い緊張しつつも和やかな雰囲気で楽しいです。これからみんな少しずつイタリア語ができるようになってくるんだ、と思うと途端に「わたしも頑張ろう!」と思えてきます。一緒に勉強する仲間って本当に大事。

f:id:shironekodow:20200219042043j:plain

参考までに、録音した授業風景を貼っておきます。みんなで数の合唱してます。

 

備考

16時半に授業が始まったことはありません。

18時に授業が終わったこともありません。(笑)

少し遅れても全然大丈夫。そこを汲んで敢えて16時半と設定されている気もします。

近々「語学コースあるある」のイラストをインスタにアップしようと考えています。乞うご期待。

 

【まとめ】

「結婚や移住でイタリアに住むことになった」「仕事でイタリアに長期滞在することになった」「留学で来たがもう少しイタリア語のブラッシュアップをしたい」など、こういった方にはもってこいのサービスです。が、所詮週3回の1時間半なので進捗はかなりスローです。また、無料が故にいつでも辞められるという強制力のなさ。結局どれだけ早く習得できるかは個人のやる気と自習次第なのかなとは思います。もっと集中して短期間でぐんぐん伸ばしたいというような方は語学学校に行った方が断然良いと思います。私は今のところ授業に満足しているので続けるつもりですが、今後学校を検討する可能性もあるかもしれません。そのときはまたブログで紹介したいと思います。

 

学校が始まる前までの独学法はこちらの記事で紹介しています。 

buongiorno.hateblo.jp

 

***

Instagramではイタリアでの普段の日常やワーホリ時代の思い出などをイラストにして載せています。フォロー・コメント、小躍りして喜びます。

@luca3kana3 

***